2008年12月4日木曜日

不安定な天秤・罪科の釣架鐘

-死ンダライイ-

やっと風邪がおさまってきたわ……
まだ、物を飲み込むと
焼けたような感触があってムカムカするけど、
たぶん、大丈夫。


…………昔、さんざん悩んで、いちど決着したと思って、
いま、また最近、けっこう本気でなやむことがあるけど……

私って、何

私って、いったいどういう存在?
なんの意味があって、この世界にいるの?

本気でわからなくなる。

私、前は人間殺しになろうと思ってたの。
これはほんとうに。

ただし、そのへんの巷で踊ってるような、
雑魚の犯罪者のような存在じゃないわ。

世界にいる60億匹の人間を
全員、鏖殺しにしてやりたかったの。

すくなくとも、
この国に住んでる1億2000ちょっとくらいの
人間はみんな死ねばいいと思ってた。

偽善と欺瞞で埋まった、
排泄物の腐敗したような種族に
本気で嫌気がさしていたから。

……でも、けっきょくあきらめた。

そんなやつらを*すのに、
時間なんてかけたくなかったから、
だいたい三日くらいで絶滅させたいと思ったのだけど、
日本人を三日で滅ぼすとして一日4000万人強。
秒にして約500人くらいを一度に葬らなきゃいけないわけでしょう?
しかも不眠不休で、恒常的に。

これはもう、地殻?とかをへし折って、
陸地ごと全部海に沈めた方が早いと思ったのだけど、
そうしたら、他の動物とかも死んじゃうじゃない?
…………ネコとか。


細菌とか微生物とかは大嫌いだから、毒物かなとも思ったけど、
人間だけ器用に*してくれる毒は、
結局見つからなかった。

だから、あきらめたの。


それも過去の話だわ。


いまは、すこしは人間も、生きていていいのではないかと
思えるようになってきた。


ばかとかヘンタイとかだけど、
それでも、いままで見てきた奴より、全然マシなのがいるから。


だから、最近、私は自分で言うのも変だけど、
ずいぶん、…………になったと思う……………………

このmabinogiのunchainに入ってからは特に。

私なんかが役に立てる。
それがうれしい気がする。
普段なら死んだって言わないけど、ずっとそう思ってる。
絶対に────他の人間どもには絶対に思わないのに、
なぜか、ここでだけはそう思う。
なぜかなんてどうでもいい。
それでいいと思ってる。
あの場所のためなら、どんなことでもしようと思う。


……けれど、ときどき、
どうしても我慢できなくなりそうになる。



電車で私の頭にひじを落としてきて、鼻で笑った男。
歩道のはしっこあるいてる私に買い物袋当てて、罵声を飛ばした女。
雨の日に減速もしないで水たまりから私に泥水かけた車。
犬が吠えかかってきて転んだ私を笑って眺めていた老人。
買物の列で一品しか持ってない私の前に入り込んできた奴ら。

……昨日食べた物がなにかも忘れてしまうかもしれない私なのに、
どうしてこいつらだけは忘れないんだろう。


お茶を飲んでる時。
お菓子を食んでる時。

この**どもの顔が、服装が、番号板が浮かび上がる。

なんの前触れもなく。
まるで頭痛みたいに。

エリンにいるときだってそう。
そいつらは、はた目には善良なんだ。

できの悪い児童書のような、わかりやすい“敵”じゃない。
でも、私が*すには、それで十分。

*したい。*べきだ。*シテヤル。
そうやって何かがずっと訴える。

……でも、そうすることは、
この場所を傷つける。
それはいけないことだと教わった。
私もそう思っている。

けれどずぅっとひっかかってる。
腐った臭いが、鼻の奥にずぅっと残ってる……

穢らわしいモノどもと、同じ臭い。

下水の濁った汚物の臭い。


私はどっちなのか、わからなくなる。
私はここにいたい。
でも、なにかが拒否してる。

わからない……

ワカラナイ……?

最初のモノを*ったときから、
割り切ったつもりだったのに…………

……もう、なにを書いてるのかわからなくなってきたわ。

けっきょく、私はなんなの?

時々、どうしても、***いてはいけない気がする。
どんなことをしても、この場所を守リタイナラ────

──誰モ*サナイナラ、
 今度ハ オマエガ、死死ンダライイ──

……また、馬鹿な声が聞こえる気がする……
もう寝る…………

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