2007年11月6日火曜日

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今日はすこしだけ、気分がいい。
指を動かして、なにかできるなんて久しぶりだ。
今日はまだ吐いてない。
血がちょっと出ただけ。
でも、窓からお日様がのぞくと目が痛い。

……太陽なんかキライだ。

また頭がぼーっとしてきた。
眠りたくない。
眠ったら、またこわい夢を見る。
手足がなくて、歯も全部抜けていて、
それなのに青白い手が私の頭と体をほじくって、
なにもかも空っぽになった私を、
どろの中に沈める、夢。

眠りたくない。
でも、起きているのも嫌だ。
食べても吐くくせに、おなかは食べ物を求めてくるし、
吸っても痛がるくせに、むねは息をしたがる。
そんなに私を生かしたいのか。
もう、なんの役にも立たないのに。

死んだらどこに行くのだろう?
地獄で永遠の苦しみを与えられるだろうか。
新しい器に入れられて、また苦しむ生を与えられるだろうか。
それとも虫と草のエサになって、散り散りになるのだろうか。
この薄暗い、汚らしい場所からは出してほしい。
少なくとも楽園とやらには行けないと思う。
善いコトなんてひとつもしてないどころか、
悪いコトばっかりしてるから。
ついでに言ったら、これから改心してやるつもりもない。
神様が大キライだし、もし出会ったら噛み*してやりたい。

神様もキライだけど、人間だって大キライだ。
みんなみんな大キライだ。
私の胸にあんな銛を突き立てておいて。
絶対に赦さない。
みんないなくなれ。
幸運に甘んじて息して瞑るヤツなんか、
みんな消えてしまえ。

同情するな。卑下していろ。
私は私の命が尽きるまで憎んでやる。呪ってやる。
傲慢な蒙昧ども。
絶対にお前たちなんかに、
お前たちの幸福のためになんか祈ってやらない。
私の毒で呪われろ。
お前たちの突き刺した刃が、錆びて朽ちるように、
お前たちの突き刺した腕が、腐って堕ちるように。
私の毒で呪われろ。
ソレを見隠す者も、ソレを知らぬ者も。
老人も赤子も男も女も何色であろうとも。
差別も情けも無く、私の毒に侵されろ。

あぁ、私が死んでしまう前に、
せめて一人でも多く、不幸ニナリマスヨウニ……